1㎝は小指の先の幅くらい
皆様こんにちは。
今回初めて投稿いたします、弊社の猫と申します。
名乗りは何でも良いそうで、折角なのでニックネームをつけてみました。候補の中には犬や馬などもあったのですが、なんだかニュアンスが変わるような気がしたのでこちらは取り下げました。
この他にもいくつか考えてはみたのですが名前で奇をてらったところでどうにも馴染みが悪い気がして、結局は無難な猫に落ち着いた次第です。
さて、本日は私が少し前におこなった自問自答を皆様に共有したく思います。
前置きの話になりますが、私達は業務において(主に墓石事業でしょうか)時折”尺”や”寸”といった尺貫法での単位を用います。
よく聞く話ですと建築業界でも馴染みが深いようです。
あるいは土地を買う時に〇坪、お米は〇合といった形でこれらの単位をどこかしらで一度は聞いたことがあるかもしれません。
(ここからが本題です)とはいえ私達の実生活においては大半のものがメートル法を採用していますし、そもそも単位について勉強する段階で尺貫法にフォーカスが当たっていたかと言われると怪しいような気がします。
数学への苦手意識が起因して記憶に蓋をしたわけではない、と信じたいところです。
今でも若干の苦手意識はありますし、時折頭に浮かぶのです。
センチ(ミリ)メートルではだめですか?、と。
そうして誰に届けるでもない問いを脳内で生成し、追い払い続けて数年経った今日この頃です。
ですがそれ故に、と申しましょうか。「これらの単位は何にとって都合がよいのでしょう」と唐突に気になってしまったのです。(問題提起)
ですから調べました、インターネットで。現代って便利ですね。
同時に取捨選択の能力が求められるようになったわけですが。(関連ブログ:『選択肢がたくさんある世の中だからこそ、、』)
さて、サイトにより説明こそ様々ではありましたが、どうやら共通して「ものの長さを身体の一部を使って測る」ことが関係しているようです。
確かに言われてみれば身体尺が重宝されたのも納得できる気がします。自分の身一つで他者に長さを説明できるのですから、特に生活においては丁度良かったのかもしれません。
「これくらい大きい」と子供が両手を広げて表現するのもまた、身体尺の概念というわけですね。
このように生活に根付いた単位系が業務でも活用された結果、後にメートル法へ切り替える流れが来た際に不都合が生じたのでしょうか。
例えばですが、戒名彫りは過去に刻まれている文字に倣ってレイアウトを作成することが多いのです。
故にはじめに前の彫りの長さや文字の大きさを測るのですが、この時寸の目盛がある物差しであれば5寸で済むところセンチメートルのあの物差しでは15.何センチとなります。
小数点以下を切り捨てて整数に直しても、純粋にぱっと見の数字が大きいです。
そこまで想像してみて、私は思ったのです。
寸ではだめですか?、と。
はじめの私を見事に裏切りました。生活がどうとか起源がどうとかはさて置き、元々尺や寸で存在していたものをセンチ(ミリ)メートルに直すと数字が大きくなってなんだか煩わしいのですね。
本ブログ内の問題提起に対する結論は、「脳のリソースを空けるのに都合がいい」あたりになるのでしょう、と一人で納得したところで本日は締めとさせていただきます。
ーーーーーーーーーーーーーーー
余談ですが、どうやら1フィートと1尺は殆ど同じ長さのようです。こちらも身体尺でしたか。
それぞれメートル法で表すと
1フィートは30.48cm(足の長さに由来)
1尺は30.303cm(手または腕の長さに由来)
とのことです。外国人の方の足、大きいですね。