思い浮かぶのは黄金色
皆様こんにちは、弊社の猫でございます。
突然ですが皆様は、霊柩車をご覧になったことはございますか。
最近は普通車を少し伸ばしたようなシンプルなものが増えましたね。
セレモニーホールイノリアで使用している霊柩車もこのタイプになります。
これらは普通車・バン型といった呼称があるようです。
実は…と前置きするほどのことでもございませんが、私はこれらとは異なったタイプの霊柩車を見たことがあります。
黒い車体の後部に、金色の大きく豪華な飾りがついていた霊柩車です。「宮型霊柩車」などの名称があるようですね。
こんなイメージでしょうか。
当時今とは別の地方に住んでいたわけですが、こちらがまあまあの頻度で近所の道路を走っていた記憶があります。
その時の私はまだ幼い子供ということもあり、何の車なのかはわかっていません。深い理由は無くきらきら光っているのが気に入り見かければ何となく良い気分になる、そのような存在でした。
そんな宮型霊柩車も、地域差はあれど昔に比べれば数を減らしているのでしょう。と何となく儚い気持ちになったところでふとこんな考えが過ぎりました。
仏教って金装飾が多いかもしれない、と。
弊社で取り扱っているご本尊や仏具やお位牌に始まり、そういえばお寺の中にあるものや仏教建築でも金装飾を見かけることがあります。金と言われて思い描く一部のイメージは何となく仏教と合わないような気がして、不思議な気持ちになりました。
ですので(インターネットで)調べてみたところ、私が想像していたよりも金と仏教信仰には密接な繋がりがある様です。…と記しておきながら何ですが、詳細を深堀りしてしまうと本日のブログが終わらなくなる気がしましたので泣く泣く割愛いたします。
閑話休題、霊柩車の話に戻しましょう。最近では仏式葬儀でも宮型は使わないケースが増えてまいりましたが、「近い将来に完全に無くなる」といったことは無いのかなと個人的には思います。伝統や歴史に限らず、衰退の道を行くものには何らかの保護がかかるのが現代の在り方ですので。
かく言う私も宮型霊柩車は無くならないでほしいなと思ったりします。ひとえに想い出補正によるものでしょうが、宮型霊柩車に憧れが無いわけではないのです。現代の様々な事情などを鑑みると難しい気もしますが、憧れるだけなら個人の自由ですものねと開き直ったところで本日は締めとさせていただきます。